tenera_luno

無理しないでたまに頑張るブログ

受け入れて、認めて、前に進む。

私は20代前半で「重篤なうつ」だと診断されました。

当時は、電車に乗るだけで、吐き気や過換気の発作が起こり、

新聞や漫画、テレビ、ネット、等の媒体を見る事も出来ず、

ただただ毎日寝込むか会社で発作起こしているかの毎日でした。

派遣のクビは相当な痛手

発作や薬の副作用から来る抗えない眠気。仕事にならず、

何件も派遣をクビになりました。そしてそれが私の自信をどんどん奪っていく負のスパイラルになっていました。

 致し方なくカードで借金をして、(嘘は苦手なのですが、周りには学費を払っているんですよなどと嘘をつき)生活を支えていましたが、限度があります。

食欲も異常にあり、薬の副作用と相まって体重が30Kg増え、それも私の自信を奪う要因のひとつとなりました。

 帰宅する選択

しかし、私の不調の原因は主に親なので、実家に戻ることもできず、

また、やぶ医者に掛かってしまい、今のお医者曰く、「入院患者レベルの処方」をされ、発作や、薬からくる眠気、めまい、だるけに襲われ、まともに仕事に就けないだろうとの事で、寄りによって、親の経営する零細工場に勤める事になりました。

そして、そのお給料が余りに低いため、実家に戻らざるを得ず、

一日24時間、家族とほぼ一緒、という日々が続きました。

家族が、私に社会生活を与えてくれたと云う事実には、感謝してもしきれませんが、

私にはどうしてもこの環境ではうつが悪化していきました。

なげやりにもなっていました。

ストレスと向き合う。自分と向き合う。

結論から云えば、ストレスの元凶である相手や物事に向き合っては無駄です。

相手には多くの場合、悪意がありません。

こちらの要望を押し付けるわけにも行きませんし、

この人はこういう人なんだ、と自分を納得させることが非常に大切です。

諦観、という言葉がしっくり来るかと思います。

特にうちの両親は、うつは精神論で何とかなる物だと云う持論があり、

薬物治療ですら、良い顔をされませんでした。

ここでいう「ストレスと向き合う」というのは、

ストレスと戦うことではありません。

自分の感情を抑えすぎていて、自分が何を考えているのか見えなくなっていたので、

「今自分はストレスを感じているんだな」と自覚する癖を付ける様に努めました。

自分が目を閉じて、見えなくなっていた感情を探し出す作業を今、している所です。

前に進む。

カードでの借金については、本当に恥ずかしいことながら、任意整理をし、

来年7月に完済する予定です。

また、良いお医者様にもめぐり合え、仕事ができる状態にして頂く事が出来たので、

今年の6月1日より、新しい職場で派遣社員として働く事が可能になりました。

比較的安定した収入を得ることが出来、仕事もやる気を持って臨めるようになりました。

あとは、来年、借金の返済が終わったら、実家を出て、

今度こそ、自分の人生を歩みたいと思っています。

まだ正直頭は上手く回らない状況で、将来の夢とか、持てずにいるのですが、

少しづつ、焦らず、見つけていきたいと思います。