障碍者手帳を「利用」する。
今日は、障碍者手帳の使いどころについて、お話しします。
お医者様に勧められて障碍者手帳を作成したものの、
ただの、顔写真付きの身分証明書にしかなっていない方も多いのではないかと思います。
そこで、私が利用したいくつかのサービスをご紹介したいと思います。
その前に、健常者の方に補足させて頂きます。
障碍者手帳を提示することによって割引、または無料になるサービスは多くあります。
不公平と思われるかもしれません。
しかし、身体・精神どちらの障碍者にとっても外出するという行為には様々な困難が伴います。
また、就業できる時間が限られている・働けない等の理由で収入が不安定だったり、
そのうえで毎月高額な医療費がかかったりして、金銭的に不自由している人も少なくありません。
この障碍者手帳に付随するサービスを利用することによって、
そういった外出に対する精神的なハードル、金銭的なハードルを下げて、
自主的なリハビリを促すことが出来るのです。
どうか、その点をご理解頂きたいと、切に願います。
東京都障害者総合スポーツセンター
障害者手帳をお持ちの方、あるいは同等の障害をお持ちの方が無料で利用できます。
トレーニングジムやプール、体育館、テニスコート、卓球室、アーチェリー場などがあります。
運動するのに慣れておらず、通うのに不安を感じている方は、
予約制ですが毎週木曜日に運動相談をする機会があります。
車いすテニスや、ブラインドテニス等本格的なものもあります。
私はまだトレーニングジムしか利用していないのですが、目の見えない方や車イスの方、
さまざまな方がいらっしゃいます。
鬱のような精神疾患にも、スポーツは有効だという話しを聞いたので、
私の場合は、鬱の症状の軽減と、健康な体になることを目的として通っています。
運動に慣れたらテニスやプールも利用してみたいと思っています。
なお、施設利用にあたり、看護師との面談があるので、障害者手帳の他に、
通院している病院の診察券、お薬手帳、を持参して下さい、とのことでした。
主治医とご相談して、是非一度行ってみては如何でしょうか。
窓口で手帳を提示することで、割引が受けられます。
真っ暗な中で座っているだけですし、外出のリハビリとして、かなりお世話になっています。
鬱の方は、人の少ない映画館(シネマコンプレックス等で、上映期間が終わりそうなものがお勧め)を選ぶと良いと思います。
博物館・展覧会
場所によって異なりますが、障碍者手帳をお持ちの方のみ、あるいは介助者としてもう一名、
入り口で手帳を提示することで、入場料が半額または無料になります。
史跡等意外なところでも割引を受けられたので、おでかけの時に念の為手帳を持参して、
もし「障害者割引」の文字があったら提示すると良いと思います。
外に出ることの重要性
鬱の真っ最中は、外は怖いし体は重いし不安感でいっぱいだしで、なかなか外に出る事ができません。
しかし、回復期に入ったら、多少無理やりにでも、外に出ることを意識する事が重要だと思います。
『自分が「たまらないほど好き」になる本』という本に、こう書いてありました。
「あなたがなんらかの行動を起こしたとします。するとそのたびに、自分のしたことの動機となった考えを強めているのです」P19
「恐怖に根ざした回避の行動は、恐怖をさらに堅固なものにします。」P32
外出が怖いからと回避すればするほど、外出が怖くなるのです。
人が怖いからと交流を回避すればするほど、人との交流が怖くなるのです。
勇気を出して外出して、外出ができた自分を褒めてあげてください。
身体障碍者の方も、身体の障碍から、鬱を併発するケースが多いと聞きますので、是非参考になさってください。
飛行機なんかも安くなるようなので、ご自身の利用したいサービスが、割引になるかどうか、
調べてから利用すると、良いのではないでしょうか。
得をすることが目的ではないので、利用したいサービスで割引がなくても、
がっかりしたりしないでくださいね。
参考:
- 作者: ジョージ・ウェインバーグ,加藤諦三
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2007/05/15
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